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MESSAGE塾長メッセージ

須賀 清 先生(塾長)

真の学びとは何かが問われ始め、教育改革が進行中です。小中高各学校での評価基準や指導方法が改められ、大学入試が、そして中学、高校入試も変わりつつあります。そのような変革期にある子どもたちは、不安を少なからず持っています。しかしながら、私たちの生きる社会は無常です。常に変化が付きまといます。その変化を受け入れられず、常であろうとすると生きにくい世の中になります。

鎌倉時代に記された方丈記は次のように始まります。

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみうかぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と棲と、又かくの如し。」

方丈記のこの冒頭の文章は、無常観を表した名文といえます。作者の鴨長明が生きた時代は、まさに動乱の時代でした。貴族が保元の乱や平治の乱によって衰退し、武家勢力が台頭しました。平氏が政権に就くものの、源平争乱の末に源氏による鎌倉幕府が誕生します。世の中の価値観が一変し、誰もが無常観を感じている時代だったわけです。

この文章は高校の古典で学ぶ内容でもあります。人生の無常観と、それを受け入れて生きる人生観を学ぶわけですが、若い彼らは話としては理解してもこの心情を実感するのはなかなか難しいことだと感じます。生あるもの必ず死や破滅へと向かいます。その恐怖と不安に抗わずに受け入れることで心の平穏と安らかさを得られる心境は、人生の長い経験を通してたどり着くものです。とはいえ、若い時だからこそ、そのような心境もあるのだと学ぶことは意味のあることだと思います。

私はたくさんの子どもたちと関わってきました。同じ子どもは一人としていません。早くから自分の目標を持ち真直ぐに頑張ることができる生徒もいれば、目の前の楽しいことに興じてばかりの生徒もいます。明確な目標が持てなくても責任感の強さからやるべきことは素直に手を付ける生徒もいれば、やらなければならない理由に納得がいかないと取り組めない生徒もいます。自分自身の存在意義が分からずに内に籠ってしまう生徒もいます。しかし、どのような子どもでも未来への時間は等しく与えられています。どこの中学高校に進学するのか、どこの大学に行くのか、大人になってどのような職に就くのかなどといった未来の選択は、子ども一人ひとりに等しく与えられています。

そのような子どもたちに知って欲しいことは、世の中は変わって当たり前であるということです。方丈記にあるような境地に達することができなくても、その変化にどのように向き合うかを学んで欲しいと思っています。そのためには必要な力があります。それは現代社会で生きる力といってもいいものかもしれません。自分自身に降りかかる問題を把握して分析する、そしてその対処の仕方を考え実装して実行する力です。そこには、いま日本の教育で求められている、『思考力』『判断力』『表現力』が必要になっていきます。そして、もう一つ大切なことが、「自身のマインドコントロール」です。慌てず騒がず心を落ち着けて冷静に事に当たる術を身に着けることです。

つくば進学塾は「子どもの心と未来を育てます」を教育理念としています。大抵の子どもは先の見えない未来に不安を感じ、悩み迷いながら一歩一歩前に進んでいます。自分に自信を持てずに多くのプレッシャーに潰されそうになりながら自分を保とうと必死です。そのため、子どもが自信に満ちて自分の未来を歩めるように育てていきたいと考えています。それには、目的意識を持たせて「本気のやる気」を引き出す教育を実践していきます。

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